インタビュー:今年も白熱した熱戦となりました、国語との対戦。興奮冷めやらぬ試合会場ですが、試合を振り返っていかがだったでしょうか。
そうですね、やっぱり僕たちっていうのは一年間、如何に国語に勝つか、っていうのを一つ目標にしていますんでね、そういう意味では最近は善戦が続いているのではないかと思いますね、はい。
インタビュー:今回は俺のセンター初となるアディショナル・タイムを要求する場面がありました。この点について説明、お願いします。
そうですね、僕はね、いつもね、朝近所のセブンイレブンでセンター試験の問題用紙を印刷してるんですけどね。お金ももったいないしね、毎年貴重な日曜日なのに、俺は何をやってるんだっていう気持ちもね、ゼロじゃないんですよね。はい。
ってことで、エコも考えて、問題文は2UPでA3両面印刷してるわけなんですけどね、カタール(国語)って、ほら、アラビア語だから右から左に読むじゃないですか。印刷しちゃうとどうしても左→右の順番に印刷されるんですよね。
しかも両面印刷してるもんだから、もうどこが問題でどこが本文なのかめちゃくちゃな感じに印刷されちゃったんですよ。大問ごとの区切りもどこなのかわかんないんですよね。左右逆転してちゃ。
試合運びとしては、現役時代から変わらず古文→漢文→評論→小説の順番でやってるわけなんですけど、印刷がめちゃくちゃなせいで、そもそも本文が見つからないっていうことになってしまいましてね、
そこで感覚的に2分半くらいロスしたんですけど、ただ鉄の掟である俺のセンター・ルールがあるので、そこは1分だけアディショナル・タイムを要求してしまいました。国民の皆さん、すみません。
インタビュー:昨年よりも得点を上げました。今回の試合内容、どう受け止めますか。
そうですね、文系の皆さんからするとね、物足りない点数に感じられるかもしれないんですけどね、正直ね、僕ね、国語の時間って睡眠時間か、サボって赤坂見附のプルデンシャルのテラスで寝てたんですよね。はい。どっちも寝てんじゃねーかっていうね。はい。
古文とかね、「けり」が詠嘆・過去、ってこと以外なんも覚えてないんですよね。まあそもそも「詠嘆」ってなんなんだって話なんですけどね、はい。
そんな僕からしたら、今年も上出来だったんじゃないかって思いますね。
インタビュー:それでは試合内容、振り返っていきましょう。
試合時間80分+アディショナル・タイム1分
大問1 評論文 13失点
大問2 小説文 13失点
大問3 古文 22失点
大問4 漢文 4失点
合計 52失点
試合総評:やや易
今年はバランス良く失点。古文漢文は正直どうでもいいんだが、現代文は読書好きだし、まあそもそも現代文の問題の解答が本質的に正しいのかっていう議論はあるけどもそれでも、とりあえずは高校生レベルが問われる程度の読解能力は持っていたいと思うので、ここが毎年75点くらいしか取れないのは不覚の致すところである。
評論文:前年に引き続き関連した2文を読ませてくる展開。元建築学科志望としては非常に面白い内容でぜひ原書にあたりたいところである。
小論文:去年どんなだったか覚えてないけど、今回は本文で言及されたポスターを実際に書いてみたらどうなるか、みたいな図表の問題もあり面白かった。戦後直後のまだ、敗戦感漂う中で、世の中の貧富の差が広がりつつ、拝金主義も台頭してきて、、みたいな感じでなかなかに面白い内容であった。こちらも原書にあたりたい読ませる文章で楽しみながら解いた。楽しむことって大事よね仕事も勉強も。
古文:単語の意味、文法問題と前半4連続失点の後、後半の内容把握問題は全問正解という博打対策が今年は奏功。なんとなく、船に乗る宴?みたいなのに誘われた歌人?みたいな人が、連歌?みたいなのを歌うんだけど、それがもとでトラブっちゃった?みたいな、毒にも薬にもならない内容。古文っていつも思うけど、歴史的保存価値はあるとして、文学的価値ってあるのだろうか。昔の人はこれを読んで何を考え、何を学んだのだろうか。
漢文:単語の意味を1問失点したほかは、全問正解。謎に漢文だけはフィーリングが合う。毎年の通り、なんとなく教訓めいたこと言ってるんだろうなーと思いながら漢字を拾っていくとそれっぽい物語が頭の中に出来上がるので、あとはその解釈を全力で信じて問題を解いていくと、大体当たるというこちらも大博打対策。今のお遊びセンターの時だけじゃなくて、受験時代もそうしてたんだから我ながらなかなかに肝の座った男であった。
古文と違って、漢文は教訓があるし、読んでても韻を踏んでいるというか、文章に流れやリズムがあるので、それも回答をする際の参考になったりする。
現役時代:144点
浪人時代:150点
2022年:144点
2023年:148点
大体75%取れれば俺の中では上出来な部類なので、こちらもまだまだ衰えてなくてよかった。まあ文系科目なんて衰えるような内容じゃないのかもしれないけども。
毎年やってると励みになりますね。ええ。