こんにちは。
相変わらず週末は何かと充実してる今日この頃です。
ここ2週間ほど正直諸事情で平日ずっと忙しく、あんまりマーケットみられてなかったのですが、もはや4月2日の「解放の日」による下落分はほぼほぼ取り戻したのかなという印象です。少なくとも90日間は関税の強化策は中断されましたので、まあそのうちに官僚の皆さん頑張ってください。
さて、前回の記事、というか再三再四お伝えしていることですが、市場というのは常に上下するものでして、これまで数四半期にわたり上げ相場が続いていたのでどーんと、下がってバリュエーション(金融市場全体の評価額)が調整された、という感じです。
マスコミはあほなのと、閲覧数稼ぎのために毎度毎度下落局面をこの世の終わりのように報じますが、当たり前ですが、明日は必ず来るわけで、大事なのは下落した時にこそ買い、次の上げ相場に備えることだと思います。
そういう意味では、この2週間、そんなことを考える余裕もないほどに忙しく疲弊してしまったことは不幸なのですが、それでも私としても日本の個別株の積み増しを行ったのと、米ドルのほうに資金の一部を振り分けておきました。また円安に振れますからみなさん今のうちにドルにしておきましょうね。
さて、私なんかが私見を述べるのも憚られますが、トランプ政権による関税政策に関して、考えを紹介させていただければと思います。
4月2日の「解放の日」に出された各国に対する関税率、およびその後の中国との報復合戦ですが、基本的にトランプ政権の狙いは対中貿易であり、後の国の関税率に関しては「おまけ」、「ついで」みたいなものです。対中以外では正直どうでも良いというのが実態です。
そもそもなんでトランプ政権はこんなに関税の引き上げを行っているのかというと、貿易赤字の解消を狙っているわけですが、こちらのサイトをみるに、米国の貿易赤字国上位10か国は中国(2704億ドル)、メキシコ(1572億ドル)、ベトナム(1131億ドル)、アイルランド(805億ドル)、ドイツ(764億ドル)、台湾(674億ドル)、日本(626億ドル)、韓国(602億ドル)、カナダ(548億ドル)、タイ(415億ドル)という感じで日本なんか7位と別に大した存在ではありません(もちろん良い意味で言ってますよ)。赤字額ベースでみれば中国がダントツトップで、2位のメキシコの1.7倍ととんでもない差があります。一方で、アイルランド以下では100億ドルを切っており、下位4か国は目くそ鼻くそみたいな額ですね。
ということで、今各国政府が90日間の関税発動の中断期間中に何とか関税を引き下げてもらおうとしていますが、中国は別として、ほかの国に対してはおそらく現行のものよりも低いものになるのではないかと考えています。そもそもすでに関税10%が課されており、これは1990年代半ば以降30年ほど5%を切っていたことを考えると(2023年の実効税率は2.4%)非常に大きな水準です。
トランプ大統領も周りの取り巻きもバカじゃないので、どーんと脅した後は現実的な路線(もちろんそれでも米国有利な感じで)に持っていく、というのが個人的な予想というか期待です。てかトランプさんってだいたいにおいていつもそういう感じなので、過度に惑わされる必要はないんじゃないかなと。
最近、IMFが2025年、2026年の最新の経済成長率予想の発表しましたが、米国は今年大きく下げるものの、それでも欧州、日本と比べれば高い水準です。米国経済の成長性にかけるという私の基本スタンスは変わらずです。
日本経済の行く末
米国が日本を相手にしないない理由がもう一つありまして。まず自民党は次の参院選で大敗を喫するでしょう。与党から陥落するかはわかりませんが少なくとも今年の秋には違う総理大臣になっています。となると、現政権の人と話をしてても意味ないんですよ。簡単に言えばどうでもいいわけです。だって、どうせ半年もすれば、日本側の担当者が違う人になってますから。ということで正直相手にされていないというのが実態です。まあ大敗を喫しなかったらそれはそれで日本のオワコンっぷりが加速するだけですが。。。
トランプ・リスク自体は去年から読めたこと、正確にはわからなくても少なくとも「何かある」というのは読めたはずなのに、バカの日銀が利上げを急いだことで、日本の成長率予想は2025年はドイツ、イタリアに次いで主要8か国中6位、来年は堂々の最下位予想です(ちなみに好況期の過熱感を抑えるために行う利上げを実施した2024年もGPD成長率+0.1%でマイナス成長のドイツに次いで下から2番目ですからね。とほほって感じです。)
もちろん当たるか外れるかわからない予想で自分の生まれた国を悪く言うのは良くないですが、とにかく利上げを行うような状態にありません。インフレが起きているのは事実ですが、あくまでコスト・プッシュのインフレなので、下手に金利を上げて沈静化しようとしても、スタグフレーションになる恐れさえあるのではないかと危惧しています。
というかすでによくわからない日本語ですが「スタグフレーション的」なんていっているエコノミストもおりますし、私も日本経済は非常に危うい状態にあると思っています。物価高で個人消費は落ち込み、その物価高に肝心の賃金上昇率が追いついていないので実質賃金もマイナスです。よくもまあこんな状況で1月に利上げをしたものです。日銀の頭の良い人たちよりも、GoogleのAIのほうがよっぽど利口な気がします。
でも日本も捨てたもんじゃない
さて、毎度のことですが、日本の将来悲観論者なのでひどいことばかり言ってますが、日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思うこともあります。飯はうまいし街はきれいだし。今も絶賛旅行中ですが、改めて日本って良い国だなって思うことが多いです。まあそう思わないことも時々ありますが(笑)
個別株をみても、将来を期待したいと思う企業があります。日本経済自体は今後も衰退と没落の一途をたどると思いますが、それでも世界に誇る大企業は今後も堅調に推移をすると期待できます。基本的には優待と配当目当てで買っている日本株ですが、引き続き頑張ってほしいところには投資をしていきたいものです。