コロナ禍関連の報道を受けての市場下落は最高の買い場


日本ではだいぶコロナ感染者数が減少してきたな、なんて思っていた矢先、南アフリカなど一部の地域では今度はオミクロン株という新しい変異株が確認されたらしい。

具体的な脅威は依然として研究段階であると思われるが、少なくともこれまで変異株と比較して感染力が強く、既存のワクチンの有効性も下げるようなものらしい。ほんと恐ろしいものが良くもこれだけポンポン出てくるものだ。

このような報道を受けて、欧州を中心に一部の地域に対して渡航制限を設けており、今後もこの流れは多くの国へと波及していくだろう。また、自国内での感染被害が深刻化した場合には再び外出自粛やシャットダウンなど経済活動の制限を行う可能性もある。

経済活動の停滞を懸念し、グローバルで金融市場は大きく下落している(2021年11月27日時点)。おそらく、今週以降も基本的には下落基調を続けるものと思われる。

コロナ禍の再燃は非常に嘆かわしいものであり、日本ももしかしたらまた緊急事態宣言が出されるかもしれない。せっかく年末年始に向けて、レジャーや里帰りに関して楽観モードが漂っていたが、また人々のセンチメントが変わってきてしまう可能性も大いに有り得る。

まあそういうわけで、実社会というか実生活的にはまた陰鬱な日々が始まる可能性があるが、投資環境は明るいと考える。基本的に私はコロナ禍を受けての市場の下落は一時的(せいぜい長くとも1~2年)であり、中長期的にみれば絶好の買い場であるように思う。言葉は悪いがバーゲン・セールみたいなものだ。ここで買わずしていつ買うか

今回の市場の下落も、オミクロン株が~とかシャットダウンが~などと呼ばれているが、過去2年弱、我々は常にこのようなヘッドラインや市場センチメントの悪化を経験してきており、そのたびに最終的には大きな市場の回復をみてきた。そもそも年末に向けて株式市場などは大きく上がっていたこともあり、まあ主要因はコロナ禍の再燃かもしれないが、ここいらでちょいと利益確定しておくか、という投資家も多かったことだろう。つまりは定期的に訪れる調整局面としての様相も伺える。

また、市場が下落しているとはいえ、主要株式指数は依然として高位な水準であり、まだまだ下がる余地があるようにみえるし、逆を言うと、状況が落ち着けばまた今の水準まで戻ることが期待できる

投資の鉄則は逆張りだ。みんなが買っている時に売り、みんなが売っている時に買う。コロナ禍によって悪影響をもろに食らう景気敏感株や市場全体の落ち込みを利用して市場ETFなのに投資をするのに非常に良い投資機会となるだろう。

市場の底で買って、市場の天井で売るのがもちろん理想であるが、そんなことをできる投資家はほとんどいない。年末にかけてはおそらくボラティリティの大きい市場環境となるだろう。オミクロン株の研究や(ちゃんとした)報道を参考にしながら、市場が下がったら買って、市場が上がったら一旦手を止めて、というふうにドルコスト平均法とアクティブ投資の半々のような戦略で少しずつポジションをまた仕込んでいくのが良いだろう。大事なのは短期的な下落に一喜一憂することなく、中長期的な目線に立って良いものを安く買うことだ。

マスコミが不安を煽れば煽るほど、逆張り勢にとっては魅力的な投資機会をみつけることができる。年末までぼーっとしようと思っていたが、なかなかそうも行かないようだ。


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