トランプ関税による混乱再び 次なるボラティリティに備えよ


こんにちは。

またしばし投稿の時間が空いてしまいました。すみません。ありがたいことに週末が充実していることと、シンプルに書くネタがあまりないという事態に陥っております。

さて、とはいえ久しぶりにあまり週末の予定が入っていませんので、何とかネタをひねり出して書いていこうと思います。いつも以上に内容なさげなものになりますがどうかご容赦ください。そもそも内容なさげでも毎週更新するのと、ネタが出てきたときにどんっと出すのとどっちが良いんですかね。ご意見あれば教えてください。

ということで、まずはトランプ関税の件ですが、直近、EUに対して50%の関税を課す、という報道が出たことで、改めて不確実性が高まっており、金曜日(2025年5月23日)の米国株式市場は大きく下落しました。おそらく明日(2025年5月26日)は日本の株式市場も下がると思われますので、みなさんナンピンの準備をお忘れなく。

さて、2025年4月2日の「解放の日」から始まりました、トランプ関税による先行き不透明感の高まりに伴う市場のボラティリティの上昇ですが、今回の報道がおそらく第二弾として市場の重しとなるでしょう。ただし、4月の動揺から比較的早期に市場が回復したのと同様に、今回は市場の反応(下落)も限定的な水準にとどまり、回復も早いでしょう。

4月の件でわかったこと、というか4月あたりの私のブログを振り返っていただければそこにも多分に書いてありますが、トランプさんは言うことは過激ですが、意外と(?)真面目なので、結局株価を下げるようなこと、米国経済が悪くなるようなことはしません。どーんと過激なことを言って、相手をビビらせつつも、最終的には現実的な内容に落ち着かせる、というまさにビジネスマン的なアプローチです。今回もEUと最終的にどのような関税率で落ち着くのかはわかりませんが、前回同様狼狽売り、損切り勢が一番バカをみる展開になるでしょう。NISA枠で売却するなんて愚の骨頂ですよ。そんなやつはもう投資をやめたほうが良いです。センスないです。

はい、毒を吐いたところで本題に戻りますが、市場の変動は決してリスクではなく、リターンの源泉です。みなさんボラティリティを愛する人間になりましょう。こういう時にこそファンダメンタルズ対比割安な銘柄をみつけやすくなります。「みんなが売っているときにこそ買え」の精神です。

そんなわけでありますが、わたくし推奨投資先のSPYDとSRLNは引き続き魅力的な分配利回りを享受できる状態にあります。四半期配当のSPYDでNISA枠を埋めつつ、SRLNの毎月分配でチャリンチャリンを積んでいきましょう。

SPYDが年率分配利回り5.08%(2025年5月25日時点、NISAでの買い付け可、四半期分配)

SRLNが同8.27%(同、NISAでの買い付け不可。毎月分配、日米税引き後利回り5.789%)

両方いい感じですね。今のところSRLNのほうが課税後でも非課税(NISAで買える)のSPYDよりも高利回りです。

投資アイディア

さて、今ぱっと思いついた投資アイディアがありますので、最後にそちらを紹介して終わろうかと思います。

私の大好きなETFであるSRLNですが、今後デメリットが生じるとしたら、FRBにより利下げにより、現在享受することができている高利回りが得られなくなることです。現在は歴史的な高金利環境下にありますが、これが通常の金利水準に戻りますと、おそらく利回りは税引き前で6%程度になります。そこから日米で税金が合計30%かかりますので、単純計算税引き後利回りは4.2%です。まあそれでもそこそこに高いですが、これまでよりも低くなってしまうことは間違いありません。

ではどうやって今後の利下げ(金利低下)に備えるか、ということですが一つ有効な手段は、利下げによってプラスに作用する銘柄を仕込んでおくことです。いわゆるヘッジ取引です。

SPYDももちろん金利低下が利するもの(金利が下げるということは、企業の借り入れコストが減るので、事業活動がしやすくなる)ですが、不動産も金利の低下による恩恵を受けます。

難しい話はここではしませんが、ものすごくシンプルな話をすると、金利が上昇すると、不動産の価格は下がります。鑑定評価を出す際の割引率が高くなるとか、借り入れがしにくくなるので、不動産オーナーの資金繰りが難しくなるとかいろいろありますが、要は、金利の上昇は不動産投資にとっては、マイナスに作用することなのです。

逆に、金利の低下は不動産市場においては好ましいものとなります。鑑定評価上も価格が上昇しやすくなりますし、先述の通り資金繰りがしやすくなることももちろん良いことです。これまで日本の不動産があほみたいに上がっていた理由の一つはこの金利の低下(もしくは低金利環境の長期化)です。

現在はあほな日銀以外の各国中央銀行は基本的には利下げの動きを強めております。FRBも昨年は1%の利下げを行い、今後は経済指標の動向をみて判断するとの前提はありますが、利下げ方向維持です。

ということで利下げにより悪影響を受ける変動金利モノの「SRLNの買い」に対するヘッジは利下げによる好影響を受ける不動産リートの買い、となります。リートを単体で買わなくても、リートETFを買うという方法もあります。

私が使っているマネックス証券にはティッカー・シンボルRWRという米国リートを買いに行くリートETFがあります。経費率も0.25%とお安いです。

別にこのETFを進めているわけではなくて、あくまで利用しているマネックス証券で一番経費率が安いやつをお伝えしているだけです。

ただETFEに入っている不動産セクターをみると、これからも逆風が強いと思われるオフィス・セクターのエクスポージャーが低く、住宅、ヘルスケア、インダストリアル(物流)、リテールが多いのは好印象です。弊社と同じような考えですね(笑)この辺も次回以降で触れていきます。

ということで、今年の夏以降(個人的には9月くらい?)から予想されるFRBの利下げへのヘッジ取引として、リートETFを入れ始めるのは得策かもしれません。

書いてて、別のネタが浮かんだので、次回はもう一つの高利回りETFについて解説していきます。また、最近就活生からのOB訪問を受けることも増えましたので、(あまり参考になりませんが)就活ネタなども書いていければ、毎週更新のノルマも何とかこなせて行ける気がしてきました。

それではまた来週。


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