皆様こんにちは。
先々週はまったくネタが浮かばず、記事の更新できず大変失礼致しました。
先週(というか昨日まで)はニューヨーク出張だったのですが、なかなか実りと発見の多い良い出張となりました。仕事柄あまりお客さんと直接話す機会がない、あるとしてもお堅いプレゼンがメインなのですが、一番よくしてもらっているお客さんとディナーやその後の二次会にも誘っていただき非常に良い時間を過ごすことができました。泣きたくなるくらいうれしいお言葉もいただけて、ありがたい限りです。出張大好きなので、また皆さん出張帯同させてくださいw
さて、そんな中マーケットでは週初に経済指標(ISM製造業景況感指数、求人件数)が弱い結果となったことで、今後の利上げペースが鈍化するとの期待感から大きく上昇しました。しかし、その後はそんな期待感は何だったのかというくらい急速にしぼんでいき、金曜日に発表された雇用統計も引き続き強い結果となったことで結局先週末と変わらないくらいの水準まで下落しております。なかなかにジェットコースターのような一週間でしたね。
短期的な上げ下げなんか気にするなと常日頃から言っておりますが、こういう短期的なトレンドからみえてくるものもあると思います。今回は、先週の市場動向が示唆することを書いていきたいと思います。
市場は投資したがっている
米国金利の上昇は住宅市場や銀行業(融資)など一部のセクターを急速に冷ましており、ある程度の効果が出ていると言えますが、それでもまだまだ労働市場は堅調で、実体経済もそこまで悪化していないようです。
これからもFRBは金融引き締め策を続けるとみられ、それによって米国経済はリセッション入りするだろうと考えられています。
普通経済が将来的にリセッション入りすると考えるのであれば、市場が(一時的とはいえ)大きく上昇するようようなことは考えにくいのですが、先週の上昇をみると、市場は投資がしたくてうずうずしている、ということがうかがえます。リセッション入りしても、FRBがぼちぼち利上げするのやめますわ、となればおそらく市場は大きく上昇に向かうでしょう。そんな片鱗が先週の上昇は示唆しているように思います。
なぜか。
まず、リセッション入りするといっても多くの市場参加者は深刻な不況にはならないと考えているからだと思います。これからみられるリセッションはFRBが人為的にもたらすものであり、金融危機の時のような銀行システムの崩壊やドットコム・バブルの時のようなくそみたいな企業にくそみたいに金が集まった末路、とは性質が異なるものです。
今回のリセッションはインフレのこれ以上の高騰を阻止するためにFRBが無理やり経済を不況にさせて、インフレを止める、ということを強いているものであり、数字(GDP)上は景気原則を示すかもしれませんが、おそらく実体経済的には数字ほどの深刻さはないのではないかと考えます。
人為的に悪化させた経済はおそらく人為的に改善させることもできるでしょう。FRBが利下げに転じれば、消費者も企業も資金調達コスト(借り入れ負担)を改善させることができ、消費者は買い物を続け、企業も事業成長のためにお金が使え、また経済は元気になるのではないかと思います。
今はめちゃくちゃ買い時
で、結局私は何を言いたいのかというと、今は投資機会の宝庫だということです。
そりゃ短期的にはこれからも下がるかもしれませんが、そんなの関係ねぇって某海パン芸人がいうんじゃないかってくらい、短期的な下げなど気にしなきゃいいのです。そんなこと言ったって、いつインフレが落ち着くかわからないし、本当に米国経済がソフト・ランディングで済むのかもわからないし・・・と不安になる気持ちもわかりますが、じゃあ、いつ買うの?今でしょ。って某林先生がいうんじゃないかってくらい私は今がチャンスだと思います。
為替も日銀介入なんか意味ない。また円安に戻るといっておりましたが、今見たら145円超えてますねwそれもそのはずで、今後も日米金利差は拡大するので、政府・日銀が多少やってる感を出したとしても市場原理には逆らえません。次のFOMC会合は11月1日~2日です。当会合では現在75bpsの利上げが予想されています。そうなると、またまた日米金利差は拡大するので、円安に振れやすい地合いが整います。今のうちに円をドルに替えましょう。もし日銀が為替介入してきて一時的に円高に振れたらまさにその時がドルに替える好機です。前の記事で書きましたが、長期的に為替で勝ちたいのであれば、日銀と同じタイミングでドルから円買いをするのも一つの手ですが、株のリターンで勝ちたいなら、今はドル買いが良いと思います。
ファンダメンタルズは良いが、マーケットの売りで下がっている銘柄を探そう
買え買えっていうが、じゃあ何を買えばいいんだと聞かれそうですが、残念ながらコンプラ上何を買えばいいか具体的にいえないのがこの仕事のつらいところです。まあでも、そもそも私に聞かれても私にそんな銘柄発掘能力はありませんので、大して期待しないでいただきたいというのが本音です。自分が信じる魅力的な銘柄とかETF買えばいいんじゃないっすか?っていうのが無責任に思われるかもしれませんが私の最も誠実な回答になります。
とはいえ、あほな私がこれまでの経験則で言えることは、マーケット・リスクで下がっているファンダメンタルズの良い銘柄はレジリエンス(回復力)が高いということです。
レジリエンスってなんだと言われそうですが、要は下がった後で大きな回復が期待できる、という意味です。
今株価が下がっているのは、上記に挙げている通り、FRBによる利上げ、リセッション入り懸念などなど、個別企業に関係するものというよりも経済全体への不安感です。
もちろん、インフレによって業績が悪化している企業も散見されますので、株価の下落を明確にマーケット要因と個別要因に分けることはできません。しかし、業績的にはそこまで悪くない、もしくはインフラが落ち着いてくれば回復が見込めやすい企業であれば、マーケット要因が大きいと考えることができます。
こういう優良企業の株を割安水準である今のうちに大量に買っておけば、早ければ来年の今頃、そうでなくても、今後数年ベースでみれば上がっている可能性は大いにあると思います。
もしくは、そういう個別企業分析をやる余力も時間もとりたくないという人は私のようにETF買いをしこしこ続ければよいと思います。
最近の投資行動と今後の計画
最後に私の最近の投資行動ですが、10月1日にSPYDを@35.99で追加投資しました。直近の価格で買えば配当利回り4.6%ですよ。借金して日本の不動産買うのと同じくらいの利回りを今は米国ETFを買うことで実現できてしまいます。そりゃ、為替リスクはとりますが何千万円も金利2%くらい払って借金負うのと、どっちがいいですかって話ですよ。まあどっちでも好きなほう選べばよいですが、私は今は高配当株とか高配当ETFをコツコツ買って言って、配当得ていくほうが得策だと考えます。日本の不動産は価格が高いですし。借金しないと買えませんし。
まだ弾薬(ドル資金)は残っておりますので、今後も基本的にはSPYDを中心に買っていこうかなと思っています。
SPYDは今150株持っているので、とりあえず近日中に200株にまで積み増そうと思います。約7000ドルで利回り4%とすると毎年280ドルですね。毎年3万円くらいのインカム収入が入ると思うとなかなかにありがたいものです。まあ本当はこの10倍くらいポジションはりたいですけどね。またドル転して、この辺はポジション増やしていきたいと思います。利回りが高いうちに1000株くらい持っておこうと計画中です。