こんにちは。
相変わらず更新頻度が低くてすみません。
花粉症のせいなのか、単純に不健康なのか、年末ごろからの慢性的な倦怠感がなかなか抜けず、目標としている週次更新ができないでいる今日この頃です。
頑張りますので、皆さん見捨てないでくださいw
さて、数週間ぶりの投稿になりますが、金融市場は荒れておりますね。
1月は、2023年半ばでの利上げ政策の中止と、年後半からの利下げサイクル入り期待で金融市場は全体的に上昇しておりました。しかし2月の各種経済指標が引き続き強い内容になり、一転、金融政策の長期化と利下げ期待の後退予想から市場では低下圧力が強まりました。
はてさて、この後どうなるかと思ったら、3月にはシリコン・バレー銀行等一部中小規模銀行の経営破綻やクレディ・スイスの経営危機などが台頭し、市場の下落基調が継続する展開となりました。
4月はまだ始まったばかりなのでどうなるかわからないところですが、今のところは、大きく上がるでもなく、下がるでもなく、小康状態といったところでしょうか。
3月にみられた銀行セクターの信用不安はおそらく、大きく金融機関全体に伝播するものではなく、「局所的な」逆風にとどまるのではないか、というのが大方の見方となっております。事実、一部金融機関は引き続き逆風が吹いているようですが、逆に大手金融機関には多額の預金流入がみられ、株価も安定しています。
このブログでは、今年年初に2023年も試練の年、仕込みの年というような記事を出しました。当時はインフレ環境の長期化とそれに伴う利上げ政策の継続、米国経済のリセッション懸念などを主な理由として挙げていました。現在の経済・市場を取り巻く不安は必ずしも年初に挙げたこれらが要因ではありませんが、結果的にはやはり軟調な展開になっております。
まあ正直僕の予想が当たったかどうかなんて言うことはどうでもよくて、大事なのはどのような投資テーマをもって、投資を継続していくか、ということです。
投資テーマといっても、もちろん市場環境は今後の経済市場やイベントなどによってころころと変わるものなので、なんとも言えないものですが、現段階でいえる大きなテーマは下記のものでしょうか。
・利上げ政策は年半ばまで
・利下げサイクル入りは来年か
・今年も市場は軟調
それぞれみていきましょう。
・利上げ政策は年半ばまで
一部金融機関の信用不安やクレジット・リスクを受けて、FRBは早期の金融緩和に動くか?との期待もありました。しかし、前述した通り現時点で、今回の銀行リスクがそこまで大きなマーケット・リスクにまで発展するとは不安視されておりません。
元々FRBによる利上げ政策は年半ば(5月または6月のFOMC)まで、という予想が大勢でしたが、今般の銀行リスクがあっても、金融引き締めの中止時期に関する市場の予想に変更はありません。
・利下げサイクル入りは来年か
今般の銀行リスクで、早期利下げサイクル入りを期待する声も聞こえておりましたが、こちらも過度な期待感は持たないほうが良いように思います。
4月7日に発表された最新の雇用統計は依然として堅固な労働市場を反映したものであり、深刻な景気減退が確認できるようなものではありませんでした。FRBのパウエル議長の声明からも、早期の利下げ開始を期待できるような内容は今のところないように感じます。
CPIなど今後も経済指標に依存する展開が続くと思われます。少なくとも現段階で、銀行リスクが金融緩和策に転じる大きな材料になるとは私は考えておりません。
・今年も市場は軟調
結局何が言いたいかというと、今年も市場は軟調な展開が続くのではないかということです。上がったり下がったりを繰り返しながら、年初の水準よりも緩やかな上昇または緩やかな低下にとどまるのではないかと個人的には考えています。
大きなキャピタル・リターンは今年も望み薄ですが、逆を言うと将来の高位なトータル・リターン(キャピタル・リターンとインカム・リターンの合計)を得るための良い仕込みの年になるのではないかと期待しています。
グロース株、バリュー株、高配当株などいろいろな特性の株・ETFがありますが、どれを買ってもそこそこ将来的には良いリターンになるだろうと考えます。個人的にはあまり市場トレンドを追いかけるタイプの投資はしないつもりなので、私は今年もバリュー株・高配当株ETFを中心にポジションをしこしこ積み増していく所存です。
一部グロース株というか、フードテック株で気になっているものがありますので、それだけは例外的にナンピンしていますが、基本的には引き続きSPYDを中心にポジションを積んでいます。
2022年の振り返りと最近の投資行動
最近時間があるときに2022年の振り返りを行ったのですが、配当収入が税引き前で10万円弱ありました。基本的には配当収入も再投資に回しているので、まったくお金持ちになっている感覚はありませんが、確実にお金がお金を生む資産形成のスキームはできているなと感じます。今年もまとまった金額を適宜投下していく予定ですので、そうなると今後も高位な配当を得られるものと期待しています。お金のことを考えるのは楽しいですね。
あとは、今年はボーナスが入ったタイミングで住宅ローンの繰り上げ返済を一部しました。住宅ローンに対する私の考え方、取り組みは過去のブログにもいくつか書いているので具体的にはそちらをご参照いただければと思いますが、私は元金均等返済なので、どんどん繰り上げ返済していったほうが、月々の返済額が減っていき、巡り巡ってトータルで支払うローン金利総額も低くなります。金利は味方につけると非常に有益ですが、逆に言うと敵に回るとただひたすらうざいものなので、できる限り金利支払いなんて少なくしたいところです。去年は毎月一定額繰り上げ返済しましたが、今年は一気に去年1年分と同じ額を繰り上げ返済しました。こっちのほうが返済額の削減効果が大きいので。まとまったお金が口座から減るのはみていていやなものですが、今年の繰り上げ返済ノルマはすでに達成したんだと思えば、悪いものではありません。
先述の通り、2023年に入ってからも基本的にSPYDを中心に積み増し、積み増ししていき、残高を増やしています。SPYDは350株まで増やしました。500株くらいまで増やしたらいったん打ち切ろうかなと思いますが、悲しいことにあまり物欲もないので、このまましこしこ継続投資をしていくのかなと思います。
それ以外ですとSRLNも少し積み増して今50株持っています。FRBの利上げがそろそろ終わるのかなと思うと、ここからの深追いは禁物ですので、こちらは中央銀行の動き(ということはつまり米国経済)次第といったところです。
個別株にはあまり手を出さないでおりますが、前述したフードテック株や高配当株銘柄はETFじゃなくて個別株でもいいかなと最近思ってきました。ETFはまあ安心安全、上りも下がりも小さいのでインカム・リターン追求をメインにした投資ですが、個別株は配当自体はいつ打ち切られるかわからない不安要素がありますが、当たればキャピタル・リターンが大きいのはやはり魅力ですね。
個別株投資の場合には、ウォーレン・バフェット式を徹底して、これまでもこれからも社会で必要となるような財・サービスを提供する企業、という観点を軸に、自分が好きな商品・サービスを提供する、応援したい会社の株を買うようにしています。まあ今のところあまりプラスのリターンが取れてはいませんが、いつか陽の目を見る日が来るでしょうw
ということで、早くも2023年第1四半期が終わりましたが、順調な滑り出しからの、逆風ということで、年初来とんとん、といったところでしょうか。今後も短期的には特別良くもなければ悪くもない市場環境が続くのかなと思います。
ただし、FRBの金融政策動向には注目するべきです。あと一回利上げが予想されていますが、逆を言うと、その後は少なくとも金融引き締め策は中断され、いよいよ利下げ政策への準備を整えていくことになります。
多くの投資家は利下げ入りがみえたところで投資すると思われますが、それでは遅いです。利上げサイクルが終わりそうなタイミング、利下げに転じる直前の局面で投資しておくのが良いでしょう。トレンドを追随するのでは高位なリターンを獲得できない可能性が高いです。いつ、市場が底を打つのかは誰にもわかりません。底を打つ少し手前くらい、短期的には評価損が出るようなタイミングからポジションを持っておくのが得策なのではないかと個人的には思います。