皆様ご無沙汰しております。
3月は年度末なので少しは暇、もとい仕事も落ち着くかと思ったのですが、いろいろめんどくさいニュースなどもあり、相変わらず貧乏暇なし状態でございます。
さてそんな中、今週は確定申告の締切日があったわけですが、皆さんちゃんと申告しましたか?そもそも国が勝手に多めに税金をとっておいて、返してほしかったら自分で申告してね?あ、申告していい期間は1か月だけだからね。とかなんともうざい制度ですが、まあちゃんと申告したらそこそこのメリットもあるかと思うので、ぜひとも皆さんめんどくさがらずにやってほしいところですが、どうでしょうか。
私は、2022年から不動産賃貸が始まりまして、諸々副収入が入ってくるようになったわけですが、せっかくなので青色申告することにしました。
副業収入があればだれでもすぐになれる青色事業者
青色申告する準備は去年の2月~3月からあったわけですが、思いのほかあっけなく青色事業者?になることができます。管轄する税務署に申請書みたいなのを2枚ほど提出するだけです。こんな簡単に慣れてしまってよいのかわかりませんが、とりあえずあっという間に青色事業者になりました。具体的な詳細はこちらの本の冒頭なんかが参考になります。(アフィリエイトではないので、こちらクリックしたところで私には1円も入りませんのでご安心を。あくまで個人的に役に立ったものを紹介しています、以下同様です)
ということで、晴れて青色事業者になったわけですが、やったこととしてはまずはしっかりと関連するレシート、領収書を保管しておくことです。あほが勘違いしておりますが、何でもかんでも経費にできるわけではなく、ちゃんと申請した事業に関連するものでなければなりません。この辺はしっかりと自分の中で区別をしてください。関係ない支払いまで経費にするのはだめですからね。清く正しく美しくいきましょう。レシートなどは一定期間保管する義務があるので、ちゃんとファイリングして整理しておきましょう。
1年分のレシートが溜まったら、いざ確定申告の準備をするわけですが、これがおそらく多くの人はめんどくさく感じてせっかくの節税チャンスを逃すことになっているかと思います。青色事業者としての確定申告に関しては下記に3つのポイントをお話ししたいと思います。
- よほど高度なことしない限り、青色申告は簡単
- 会計ソフトを一つ買えば自分でできる
- やるなら絶対にe-Tax(マイナンバー・カードを使った電子申請)にする
一個ずつみていきましょう。
よほど高度なことしない限り、青色申告は簡単
「よほど高度なことをしない限り」と書きましたが例えば不動産の賃貸事業なんて、
収入:月々の賃貸料
支出:管理会社に支払う手数料、固定資産税、減価償却など、数えられるくらいなもんです。
詳細はこちらのサイトなどをみていただければと思いますが、いずれにしてもお金の出入りがわかりやすいビジネスです。
これが実際に何か物品販売系の商売をしている人だったら、やれ棚卸しだの、買掛金だの、売掛金だの、めちゃくちゃめんどくさくなります。そういう人は税理士なり、税理事務所なりを頼ってくださいwいや、慣れれば自分でできるかもですが、ちょっとその辺のことは経験してないのでわかりません。すみませんw
会計ソフトを一つ買えば自分でできる
上記の通り、高度なことをしていない限り、青色申告用の会計ソフトを買えばあとはぱちぱち自分で収入と費用を計上していけば、優秀な会計ソフトが勝手に必要な帳簿を作り上げてくれます。私は弥生会計さんのソフトを使いましたが、感動的なくらいわかりやすいですし、使いやすいです。
とはいえ、もちろんわからないことや、この経費はどの勘定科目になるのかわからんな?ということは多々あると思うので、適宜ググってください。よくわからないとだんだん投げ出したくなるかと思いますが、ここがこらえ時です。今はググれば大抵のことは調べられますので、めげずにやってみましょう。
やるなら絶対にe-Tax(マイナンバー・カードを使った電子申告)にする
青色申告最大のメリットは電子申告することで得られる65万円の所得控除を受けられることです。せっかく青色申告しているのに55万円の所得控除で甘んじるのはもったいないです。メリットを最大限に享受するためにも電子申告しましょう。こちらもめちゃくちゃに簡単でした。弥生会計様様ですw
ここで勘違いしやすい点をお伝えしますが、「65万円の所得控除」というのは、「65万円の税金が返ってくる」という意味でも、「65万円支払う税金が安くなる」わけでもありません。
あくまで課税対象となる所得が65万円分減るという意味です。
めちゃくちゃ簡単に話すと、例えば年収1000万円の人がいます。この年収1000万円に対して、諸々の控除(基礎控除、扶養控除とかいろいろ)が差し引かれます。「控除」とはなかなか聞き慣れない言葉ですが、簡単に言うと「収入からいろいろ経費を差し引いてくれるありがたいもの」みたいな感じに覚えておいてください。
そうすると年収1000万円だけど、ぶっちゃけいろんな経費や控除を考慮するとリアルな所得(収入-必要経費)は665万円ですね?みたいになります。ではこの665万円に所得税率をかけますので、その額を所得税として払ってくださいね?という風になって所得税が決まるわけです。
サラリーマンであれば、税金なんて勝手に給料からしょっ引かれますし、諸々の控除も年末調整で会社が勝手にやってくれるので、税金を支払っている感覚も、なんで確定申告する日うつ用があるのかもわからないかもしれません。しかし、年末調整だけでは足りない経費部分を自分で申請して、過払いとなった税金を取り戻す作業が確定申告です。医療費控除や各種寄付(ふるさと納税)控除などなど調べるといろいろ控除可能なものはあります。
つまり、国から過剰に税金をぶんどられているのに、返せやボケ!という申告をしない人は、怠惰で愚かであほで間抜けなカスなわけです。サラリーマンの人も含めて、皆さん絶対に確定申告しましょう。
・・・さて、話がそれてしまいましたが、さっきの665万円ですね?っていうところに、青色申告するとさらに65万円差し引いてくれてあなたの所得は600万円ですね?では600万円に所得税率をかけた額を払ってくださいね。もし過剰に支払っている場合にはお金返します、っていうのが青色申告のメリットなわけです。
電子申告すると、65万円の所得控除が受けられますが、紙での申告だと55万円しか控除されません。別に10万円返ってくるわけじゃないなら、そんなにこだわらなくてもいいんじゃねーの?って思うかもしれませんね。
まあ確かに、どのくらい稼いでいるかによって実際のお得感は変わってきます。
55万円か65万円が課税される所得(課税所得)から控除される場合の実際の支払い免除額(節税額)は下表の通りです。大体の人は税率23%か33%かと思いますので、その辺を特にみていただけますと幸いです。
55万円の控除を受けるか、65万円の控除を受けるかで5,000円~45,000円の還付金(確定申告することで返ってくるお金)に違いが出てきます。まあこの額が大したことねーって考える人であれば好きにしてください。
税率 | 55万円 | 65万円 | 差額 | |
195万円以下 | 5% | 27,500 | 32,500 |
5,000 |
195万円を超え330万円以下 |
10% | 55,000 | 65,000 |
10,000 |
330万円を超え695万円以下 |
20% | 110,000 | 130,000 |
20,000 |
695万円を超え900万円以下 | 23% | 126,500 | 149,500 |
23,000 |
900万円を超え1,800万円以下 | 33% | 181,500 | 214,500 |
33,000 |
1,800万円を超え4,000万円以下 |
40% | 220,000 | 260,000 |
40,000 |
4,000万円超 | 45% | 247,500 | 292,500 |
45,000 |
なんだ、最大でも45,000円しか返ってこないのか、すくな!っと思うかもしれませんが、それは大きな誤解です。この表から読み取れることをもう一つお伝えします。
それぞれ55万円となっている部分と65万円となっている部分の太文字の数字が実際の節税額なります。したがって副収入があるのに青色申告しなかったらこの太文字の数字分だけ税金を余分に払うことになります。私の場合、所得はこの表の下のほう(意味深)におりますので、20万円超節税することができたことになります。
さて、長くなりましたが電子申告することの最大メリットは65万円の所得控除を受けることができることですが、それ以外にも下記のようなメリットがあります。こちらのメリットは青色申告だけでなく普通の確定申告でも受けられるメリットです。
電子申告することのメリット
・あほみたいに税務署に並ばなくていい。
特に確定申告の期限が近づくと税務署に長蛇の列ができますが、デジタル・トランスフォーメーションができてない人を憐れみつつ、自分はサクッと家で24時間いつでも簡単に申告を完了することができます。貴重な人生の時間を確定申告のための列に並ぶことほど愚かなこともありません。マイナンバーをとることも、電子申告することもどんどん簡単になっています。さっさとペーパー・レス化していきましょう。
・還付金がいくらか、もしくはいくら追加で納付する必要があるかすぐわかる
電子申告して、受付完了となると非常に早く(即日または翌日頃)にはいくら還付金が受け取れるか、もしくは追加で納付しなくちゃいけないのかがわかります。地味にすぐわかるのは嬉しいものですw
ということでだらだらと今年初めて青色申告を終えて、学んだこと、気づいたこと、思ったことを書いてきました。
このブログを継続的に読んでくださっている人がいるとしたら、気づいているかもしれませんが、私は「自分でも頑張ればできそうなことをわざわざお金を払って人にやってもらう」というのが嫌いです。もちろん、自分でやれば100時間かかることを1時間でやってくれる、くらいの圧倒的な差があれば別ですが、青色申告に関しては、私の場合お金の出入りはシンプルなので、税理士だの、税務サービスに頼らなくても、1万円かそこらで買った会計ソフトとグーグル先生がいれば楽に仕上げることができました。
しかも、そもそも本業が金融だからかもしれませんが、別に会計用語を調べることも、帳簿の内容を確認することも、税金について勉強することも苦になりませんでした。
むしろ、知らなかったことを学べたことや新しい発見があったこと、今年の申告分で申告漏れしてしまったことへの反省などプラスの気づきが多くありました。もっと費用計上してもよかったなーって思うものもありますので、今年はより良い申告ができると思います。
税金は確かにわかりにくいですし、もちろん国もわざとそのようにしています。怠惰で愚かであほで間抜けなカスが増えれば増えるほど国庫は潤いますからね。お国のために万歳三唱で納付したい人はどうぞ僕の分もお願いしますwって感じですが、1円でも取り戻す、1円でも節税してやる!という人はぜひとも自分で学び、得た知識を活かしてください。
「法律は弱者の為ではなく、知っている者の味方」という言葉がありますが、税金も、そして何事もその通りです。自分から学ぼうとしない、知ろうとしない、動こうとしない人に手を差し伸べられることはありません。
ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん
何事もこの精神でいきましょう。