慶應経済、コーネル院卒による2025年共通試験 英語


注:毎年恒例の共通試験の(ふざけた)レビューとなります。いつもの感じとはノリが全然違いますので、お好きな方だけお楽しみください。
さーやってきました。共通試験2025年のお時間です。
去年は不幸な海外遠征の時期と重なってしまい、結果速報しか送ることができませんでしたが、今年はしっかりと実況形式が復活しております。
試合を振り返る前にまずはセンター試験独自ルールについて振り返っていきましょう。
予習復習なしのぶっつけ本番:Z世代の諸君よ、刮目せよ。日々ちゃんと頭を使って生きていたら、大学受験から10年以上が経とうとも衰え知らずであるということを。君たちの努力など、現役バリバリ外資系金融マン、アイビーリーグ大学院卒の前では水泡に帰すということを。
見直しなし、振り返りなし:最後の問題を解き終わった、その時、その瞬間をもって私のセンター試験は終了とする。男に二言なし。一度回答した問題を見直すなんてことはしない。君たちがしこしこ見直ししている中、私は颯爽と試験会場を後にする。なにも見直すことなどないから。アラフォー突入ゆとり世代天涯孤独おじさんがこれまでの人生見直し始めたら憂鬱になってしまうぞ☆
では、まずは初戦、昨年大敗を喫した英語から見ていきましょう。
実況:昨年は14失点と大敗を喫し、まさかのインタビュー拒否となりました。あの時の心境をまずは教えてください。
そうですね、ほんとうにね、あのときはもうね、頭が真っ白っていうかね、もう自分がこれまでやってきたことがすべて無意味だったんじゃないかってね、思うほどの衝撃でしたね、ハイ。
実況:期待が大きかった分、世間からのバッシングもすごかったんじゃないですか。
そうですね、本当にね、自分としてもやっぱり、ふがいない結果になったことでね、羽田でも生卵ぶつけられても文句言えないな、ってくらいの気持ちでいました。ただね、ふたを開けてみたらね、いいねが2件ついただけでしたね。このね、SNS全盛期の時代にね、2件ですよ、2件。ほんとね、なんなんですかね。
実況:・・・
実況:さて、気を取り直して、共通試験2025年英語です。まずは試合全体を通しての率直な感想を教えてください。
そうですね、やっぱりね、例年初戦の相手なわけですけどね、ここでしっかりと勢いに乗ることで、宿敵国語との試合にいい形で臨むことができる、という意味でも大事な試合となりましたね、ハイ。
実況:共通試験時代に突入してから相変わらずの「読解問題」選手中心に問題構成。去年の大敗もあり、注意した点などはありますか。
そうですね、特にね、その辺はあまり気にしすぎず、自然体で臨みましたね。所詮ね、あほな文科省が「思考力を問う」なんていうね、思考力ゼロ丸出しな方針の下でやってるだけなんでね。そういう意味では特に意識はしてませんでしたね。そもそもマークシート形式で何が思考力なんだといいたいですしね。最も機械的な回答方法じゃないですかね、これ(痰を吐きなから)
実況:そういった中、試合開始早々の失点。チームの動揺も大きかったのではないですか?
そうですね、これに関してはホントもう政治的陰謀っていうかね、思惑みたいなものを感じてしまいますよね。説明文と回答があまりにも違いますからね。これがね、いわゆる中東の笛ならぬ、霞が関の笛、ってやつなんですかね。ハイ。
実況:その後、中盤での再失点。こちらはどう考えますか。
そうですね、もうねこれに関しては国民の皆さんに謝罪しなくてはいけませんね、まさにQBK(急に回答、番号、混乱)って感じですね。ハイ。
実況:その後は試合終了までゼロ行進。お見事でした。
そうですね、正直ね、英語に関してはすでに引退してしまいました「発音・アクセント」選手とね、「文法」選手がね一番苦しめられたのでね。彼らの引退がね、英語全体の弱体化に響いたんじゃないですかね。「長文読解」選手たちはねほんとこちらのお得意相手なので、英語の世代交代の失敗を象徴するものになるんじゃないですかね。二人の引退が惜しまれますね、ハイ。(鼻水をすすりながら)
試合時間:54分
大問1:2失点
大問2:無失点
大問3:無失点
大問4:無失点
大問5:3失点
大問6:無失点
大問7:無失点
合計:5失点
総評:易
去年まさかの14失点からは回復したものの、なかなか満点が取れないセンター試験英語。相も変わらず中文読解、長文読解のオンパレードなわけだが、出題形式に工夫がないため正直単調な問題構成。自然科学・社会科学の両トピックが選ばれており、文章の内容としてはバランスが良かった。基本的には去年のアスペ泣かせの、判断に迷う問題も少なく、素直に解いていけば良い感じ。
英文読解問題ばかりなのは相変わらずだが今年はそれでも単語数減ったのかな?共通試験時代になってから、試合時間が60分近くにおよぶことが続いたが今回は久しぶりに55分切り。
大問1
アクアリウムの作り方(初心者版)という内容。(3)で説明文通りにアクアリウムを作るとどんな感じなるか?という画像選択問題であったわけだが、正解のものは、アクアリウム内の50~70%は植物なり、オブジェなりを入れろというアドバイスに従っていないし、小さいものは手前、大きいものは後ろに、というアドバイスも満たしているのか、画像からは判然としない。おそらく、leave space around the edges of the tankの部分が、正解へと導くキー文章なんだろうが、Edgeを「角」と訳せば確かに正解のものが正しいが、Edgeを「縁、端」と訳せば私が選んだものでもダメな理由がわからない。
大問2
空飛ぶ自動車に関する質問。何とも政治色強めな内容である。特に迷うこともなく、普通に読んで素直に解いていけば満点必至だろう。
大問3
なんかバンドを組んだ子の、毒にも薬にもならないお話し。難しくもなんともないが、この文章を書いた子の名前がTomoなので、それだけで不愉快になる問題であった。
大問4
スローライフとは何かについて書いたレポートとそれに対する教授からのコメントが書かれた文章。やたら教授からのコメントが辛辣なのが気になるところであるが、内容自体は簡単。
大問5
イベント準備をするボランティアの学生と担当教授のメールのやりとりの文章。(19)、(20)の回答が順不同でも正解でいいと思うのだが、そうなっていないところが若干なぞな設計で若干アスペ的には気になるところ。こちらも画像選択問題でケアレスミスをしてしまった。悔やまれる。
大問6
なんか小説家になりたい男の子が書いた(くそどうでもいい)小説とそれに対するコンテスト主催者からのコメント、みたいな文章。終始意味不明な小説の内容(英語が難しいんじゃなくて物語としてくそ面白くない)を読まされる苦痛にさえ耐えれば問題自体は大したことない。(30)、(31)が若干難しいかも。
大問7
動物ごとの睡眠方法の違い、みたいな自然科学テーマの文章。内容自体が非常に興味深く、楽しんで読める。問題も良く作られており、良問。うちの犬も良く寝てたなーと謎に感傷的になってしまった。
大問8
これからの宇宙開発に関する文章。まずは情報収集で異なる意見の文章をいくつか読み、それをもとに自分の意見を形成して、最後に自分の論文に仕上げる、というレポート作成の3段構成を追いながら問題にこたえていく形式。これが思考力を問う問題なのか?と思いつつも、まあ普通に素直に読んで解いていけば満点なのではないだろうか。ひねった問題も特にない。
編集後記
なかなか満点が取れず、情けない限りである。しかし、現代の受験生はスマホという合法ドラッグみたいな依存性のある誘惑と闘いながら勉強しているんだからさぞ大変だと思います。スマホのない時代に青春を過ごせて本当に良かった。これから受験シーズン本番となりますが皆様頑張ってください。


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