日本版FIREを考える その5:副業で月数十万円の案件を手に入れた話


最近金曜日が毎週半休となり、年末にかけて1年分の有給を消化していかなくてはならない今日このごろです。

前回、「日本版FIREを考える その4」ということで、副業でガッツリ稼ぐ、という話をした。今回はその続きで、Upworkで最近月収40万円の案件を受注した話をしたいと思います。

良い仕事をすることが結局一番稼げる

前回の記事でも書いたが、私は単発案件ではなく継続案件中心にやっていた。それはいちいち求人に応募して、面接を受けて、という選考プロセスがめんどくさいというのもあったし、単発案件だとどうせお互いに一回きりの関係だと思って、ともに対応が悪くなり、労使間のトラブルも起きやすいと思ったからだ。

実際私が応募、採用された単発案件の中にも、求人内容とぜんぜん違うことをいきなりやれと言われたり、作業が終わっているのにこちらが催促しないと支払いがなかったりと、劣悪な業者もいた。

そういった悪質業者もやはりどうしても紛れ込んでしまうのはこういうマッチング・サイトの弱みなのだが、中には非常に良い企業も存在する

私がやっているライターの案件では、不定期で記事を日英両方で書いてほしいとの依頼だ。1記事(日英両方)で100ドル受け取れる。当初はこれだけだったのだが、私の仕事ぶりが評価されてそのあと、他の記事の査読や動画を視聴してそれに対する感想を送るなどでも10ドル~30ドルくらいもらえるようになった。他の記事の査読など正味3分もあればできる。3分の作業で10ドル(約1000円)もらえるんだからこんなにありがたいことはない。将来的にはこういった査読記事の和訳の依頼も来るかもしれない。そうなったらまた収入源が増えることになるし、私とこの会社の関係もより密になるだろう。

算数の和訳案件も優良企業で非常に助かっている。こちらはネット上の翻訳プラットフォームを使って、和訳作業を行うのだが、そのプラットフォームの使い方の研修をしてくれ、しかもその研修の受講にも報酬を払ってくれた、非常にしっかりした会社だ。内容も小学校の算数教材の和訳なので難しくない中、スタート・アップ企業のせいか、和訳量は多く、毎月の安定収入源となっている。

大事なことは副業だろうが本業だろうが、趣味だろうが、ボランティアだろうがしっかりと最善を尽くすことだ。特にUpworkの案件は企業も日本に拠点のないような海外の会社が相手となるため、向こうからしてもわけのわからない東洋人の仕事に報酬を払うことになる。私の翻訳の質が良いのか悪いのかの見分けもつかないし、私が「書く」記事が本当に僕オリジナルなのかその辺の適当なサイトのコピペなのか判断が向こうにはつかない。つまり、楽をしようと思えばいくらでも楽ができるし、サボって適当なことをやったとしても私の仕事の出来の良し悪しなんて所詮向こうにはわからない。

しかし、だからといってテキトーにやっていたらやはり信頼関係は築けない。私は記事の査読をする際も、しっかりとわからないトピックがあったら自分なりに調べ、ファクトチェックをした上で、先方に(必要があれば)詳細なフィードバックを返している。先程正味3分の査読で10ドルはオイシイ、というような話をしたが、ファクトチェックが必要な記事の場合には正直割に合わないほどの確認作業とフィードバックをしている。しかし、そうやって細かく、詳しくやってくれるから私は今でも頼られているのだと思いたい。結局、楽をしたら短期的には報酬を簡単に得られるかもしれないが、実直に対応するほうが長期的にみたらより多くの収入が得られる可能性が高い。フリーランスのようにいつでもお互い関係を切ることができる中で協働していくためには信頼関係が最も重要なのだ。

大型案件との出会い

そんな中、某大手メディア企業からのスカウト(企業の方から私にアプローチしてくる)があり、この会社の日本語サイトの運営管理者になってくれないかとの依頼が来た。私もこの会社のサービスは知っており、非常にありがたい話なので早速色々と詳細を前のめりで聞いてみた。

非常に魅力的な話だった一方で、明らかにこのポジションの要求事項は副業の域を越えていた。依頼会社からも今の会社を辞めてうちに来てくれないかとまで言ってもらえたのだが、申し訳ないがフリーランス一本で生きていく覚悟など私にはなかったし、今の会社の2倍くらい払ってくれれば真剣に悩んだが、現職でもそこそこもらえているので、おそらく倍はもらえないだろうと思ってこのお話はお断りした。お断りしたというか、「今の会社を辞める気はない。中途半端にこのポジションに関与して、皆さんに迷惑を掛けるくらいなら、私ではなくフルタイムで働いてくれる適任者を採用してほしい」ということで私から辞退した。

ただし、ただ辞退するだけでないのが、私の狡いところなのだが(笑)、「でももし記事の和訳ポジションとか欲しくなったらぜひ声かけてね」と営業も怠らないでいた。

忘れた頃にやってくる吉報

そんなやり取りを今年の半ばにしていたのだが、それから数ヶ月。この案件自体古い記憶になりかけていた時に、突然連絡が来た。

翻訳ポジションで人を探しているが、まだ興味はあるか?

と、実に単刀直入なメールであった。

もちろん、待っていましたと二つ返事で答え、そこから翻訳テスト、面接を突破し、無事にこの案件を手中に収めることができた。

また、かつて私がスカウトされたポジション(日本サイトの運営管理者)の方も非常にフレンドリーで仕事をしやすいように感じる。

今回の案件でもはや、リーマンが20万円の非課税雑所得の中でやる範囲を越えてしまうので、年末までに会社を設立し、そちらの事業としてやっていきたい。こうすることで、私は高い所得税ではなく法人税の納付に切り替えることもできるし、子供の頃から夢であった起業ということも実現することになる。

会社設立に関してはまた勉強することがたくさんあるし、設立後もいろいろな困難があるかと思うが、こうやって一つずつ自分の可能性が広がっていくこと、実直に物事に取り組んでいくことで、手を差し伸べてくれる人がいることに感謝しつつ、今後も頑張っていきたい。

という、謎の決意表明で今回の日本版FIRE その5を締めくくりたいと思いますw


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