みなさんご無沙汰しております。
ニューヨーク出張や3連休などなどありまして、こちら更新が滞っておりました。
さて、ブログ更新なかった間にですが、FRBはいよいよ9月から利下げを開始しましたが、市場予想よりも積極的な50bps(0.50%)の利下げとなりました。結構サプライズであったはずですが、正直底まで市場の反応は大きくなく、株式市場も債券市場も直後は大きく動きましたが、めちゃくちゃに話題になるほどの動きではなかったような印象です。今後の利下げペースに関しても、多くの人が予想しているよりも慎重な動きになるとみられ、FRBとしても労働市場の過度な悪化を避けつつも、インフレの再燃に注意しているようにみえます。それほど米国経済は弱含んでおらず、大規模な金融緩和は必要ないという判断なのでしょう。実際、FRBの将来的な中立金利は3.25%~3.50%になるとみられます。つまり利下げは2.0%くらいってことですね。
為替市場も大きく円高に振れることはなく、むしろそのあと日銀が金融政策の据え置きと前回よりもハト派な発言をしたことを受けて、円安が進む展開となりました。
このことから導かれる私の最良の投資先はやはりSRLNでしょうか。変動金利のバンクローンを投資対象としたETFですが、月次分配とコツコツ長期投資をするには最適な投資先です。基準金利+約3.0%くらいの上乗せ金利(クレジット・スプレッド)が乗ります。足元は基準金利5.50%くらいなので、現在の利回りは約8.50%です。今後金利の低下で基準金利が上記の3.25%~3.50%となっても、グロス(ドル建て、税金控除前)の利回り6.25%~6.50%です。ここから日米両国での課税で30%とられますので、ネット(円建て、税金控除後)で約4.0%台半ばの利回りを得ることができます。これを毎月分配でももらえますので、ちゃりんちゃりん毎月得られる副収入という意味では良いリターンではないかと思います。なお、米国での課税分は確定申告で取り戻せますが、上記は取り戻さない場合の数字となります。確定申告すれば4.50%超も期待できます。残念ながら毎月分配のためNISAの対象にはなりません。
という一般論をまずはお伝えしましたが、ここからはニューヨーク出張で感じた街角景気についても少し触れたいと思います。
半年ぶりくらいのニューヨークでしたが、コロナ禍直後からの印象の変化をいうとまずはリテールがかなり戻ってきているように思います。コロナ禍直後は空きテナントがかなり目立つ建物が多かったですが、同じところを歩いていてもほぼほぼテナントは埋まっている状態でした。Eコマースの台頭・普及で不動産セクターの中でもリテールは投資が避けられやすいセクターですが、ここ最近のパフォーマンスは非常に良く、今後も堅調な推移が期待できるものなのではないかなと感じました。ということですでに投資している銘柄ではありますが、マネックス証券で買えるREIT ETFのRWRは今後も値上がりが期待できるかなと考えております。
久しぶりに価格みましたが、すでに結構値上がりしておりますので、ここからどれだけ値上がりするかはわかりませんが、ファンダメンタルズの良さ、長期投資という意味では米国不動産はなかなかに良さげに思います。目下、一番の問題児はリテールではなくオフィス・セクターですが、RWRの直近の資料をみると、すでに(伝統的)オフィスの組入比率は全体の5.5%程度なので、そこまで懸念を持たなくても良いかもしれません。リテール・セクターの組入比率が一番高い(約20%)のも個人的には好印象です。分配頻度も四半期なのでNISAで買えるはず。
FRBの利下げ政策入りを受けて、これまで銀行口座においていた(米国)個人のマネーもまた株式市場に戻ってくることでしょう。金利が低下していく中で魅力的な投資先としてはこちらも相対的に高位なインカム・リターンが見込めるSPYDでしょう。すでにこちらも年初来大きく値上がりしており、市場での注目の高さがうかがい知れます。
今から半導体株に突っ込むなんて馬鹿のやることですので、ぜひともみなさんSPYDへの投資をご検討くださいませ。こちらもNISA対象銘柄です。
ということで、結局これまで(数年前から)話してきた銘柄たちの魅力を再確認している今日この頃です。