2023年の投資計画 ドル高・債券強気・長期目線で株式の仕込み


みなさんこんにちは。

今年こそは頑張って週次更新を目指したいと思いつつも、初週から3連休最終日に何とか書けているような状況です。

さて、2023年が始まって、最初の1週間(厳密には3営業日)が終わりましたが、経済金融は今年もよくわからない年となりそうですね。

6日に発表された雇用統計は引き続き労働市場が堅固であることが示されましたが、平均時給が予想を下回ったことを受けて、今後のFRBによる利上げペースが鈍化するとの期待から、金融市場は概ね上昇しています。時給は下がる中、失業率は逆に低下(改善)しており、雇用者数も多いことから、インフレは抑えられつつある(平均時給の低下)なか、労働市場は堅固(失業率低下、雇用者数多い)という状況が市場では好感された形ですね。

日本では昨年末に日銀の黒田総裁がイールド・カーブ・コントロールの幅を±0.5%まで拡大したことが、実質的な利上げと受け止められて、円高ドル安へとトレンドが反転しました。

将来なことはどうなるか誰にもわからないところですが、個人的にいろいろ調べた中での今年の投資計画をシェアしながら今年も資産形成に努めていきたいと思います。

ドル円相場は横ばいで推移。過度な巻き戻しは起きないと予想

今年は債券が株をアウトパフォームすると予想。積み立てていくなら債券/ローン系のETF

長期目線で、株式ETFをナンピン継続

それぞれみていきましょう。

ドル円相場は横ばいで推移。過度な巻き戻しは起きないと予想

前述の通り、黒田さんが実質的な金融引き締め(利上げ)を行ったことから、ドル円相場は円高ドル安に振れております。(年末時点では)FRBは今年の秋ごろには利下げへと転じるとの期待感もあったことから、2023年は円高ドル安に転じるとの見方が大勢です。

ただし、直近のFOMC会合の議事録などをみると、FRB高官で今年中に利下げすることが適切であると考えている方は現時点ではいないようなので、基本的には足元の水準から大きく円高ドル安に巻き戻すとは思っておりません。インフレ率もピーク・アウトしたといわれていますが、絶対値ベースでは依然として高い水準ですし、ロシア・ウクライナ情勢の燻り、中国のコロナ禍状況などをみても、そこまで物事が一方向に進むかは不明です。

今は2月、3月、5月のFOMC会合で各25bpsの利上げが行われ、5月でいったん利上げは打ち止め、というのが基本路線となっていますが、この3回の会合のどこかで50bpsの利上げが起きたり、5月で打ち止めにならなかったりするかもしれないので、基本的に日米金利差は今後もワイドな状況が続くとみています。

翻って、黒田総裁の満期は4月までなので、これ以上の引き締めはないと思いますし、後任の総裁がいきなり黒田路線から大きく舵を切るとも思えないところです。

まあ黒田さんはサプライズ大好き人間なので、またなにかやってくるかもしれませんがw

少なくともFRBまたは日銀のほうから具体的な金融スタンスがみえてこないかぎり、基本的には現在の水準か少し円安に振れると思います。前述の通り、5月までにFRBは少なくとも75bpsの利上げがあるとみられておりますので、その分は日米金利差が拡大することになります。

ということでドル円相場は1ドル=130円~140円くらいでの推移になると予想します。間をとって135円くらいということでwレンジ広いですが、その辺は別に僕は専門家ではないのでご勘弁を。強いていたら1ドル=133~137円くらいです。

今年は債券が株をアウトパフォームすると予想。積み立てていくなら債券/ローン系のETF

米国経済は大なり小なり今後減速していきますので、概ね株式市場は軟調に推移するとみられています。逆に債券市場では発行体は2020年~2021年の低金利環境下でしっかりと借り換えをしておりますので、足元債務負担は実はそこまで大きくない状況です。そんな中、2022年の金利上昇およびリスク・オフで利回りは高い(債券価格は低い)ので、投資妙味があるとみられます。

いくつか分析レポートや記事を読みましたが、手堅くいくなら投資適格社債、ワンチャン狙いならハイ・イールド社債やバンク・ローン系(いずれも非投資適格級)のETFが今年は堅調なリターンとなるとみられます。まあリセッションになるとハイ・イールド社債は売られますので、微妙かもしれませんが、利回りの高さは魅力的です。

私はもちろんリスク・テイカーなのでハイ・イールド社債/バンク・ローンETFのほうに投資をしたいと考えています。以前に紹介したETFの現在の配当利回りは下記の通りです。

いずれも2023年1月6日時点

HYG:6.30%

FTSL:7.16%

SLN:6.92%

なかなかに高いですね~いいですね~

私は昨年末にHYGとSLNに投資をしていますので、今年もこの2つは積み増し方針で降ります。

長期目線で、株式ETFをナンピン継続

ということで、今年だけでみたら、債券/ローン系ETFのほうが良好なリターンを出しそうですが、もちろん長期目線でいえば株式投資は外せません。

先週の出だしが良かったので、なんとなく幸先が良い感じもしますが、おそらく今年も株式市場はそこまで良くないでしょう。前回のブログでも書きましたが、今年も仕込みの年となりそうなので、しこしことSPYDやバリュー株もしくはグロース株ETFをナンピンする日々になりそうです。

SPYDですが、残念ながら6日の値上がりで今はキャピタル・ゲインが出てしまっておりますので、また平均購入価格が下がるまで待つことになりそうです。

最後に為替について

米ドル円相場がどうなるかなど誰にもわかりませんので、別に為替レートを予想することに何ら意味なんてないというのが個人的な考えです。というかそもそも将来予測自体どうでもいいことです。なぜなら予想なんて誰もできないからです。

大事なのは、自分の考えをまとめて、それに基づいて行動をとることです。雑誌に書いてあったからとか証券会社の営業マンが勧めるからとか、くそほどどうでもいいことに自身のお金の運用をゆだねてはだめです。そういう意味では私のこのブログも別にまったくあなたのためになるものではないですwあくまで私の個人的感想です。

ドル円相場がどうなるかわかりませんが、どう動いても私にはメリット・デメリットの両方があります。

円高ドル安になった場合

既存の米株のポジションは為替差損が発生しますので、好ましくないですが、これから米株投資をする分に関しては、円換算でより多くの株を買えますのでプラスに働きます。

円安ドル高になった場合

上記の逆で、既存ポジションで為替差益が出る一方で、新規ポジションは買いづらくなります。

ということで正直どっちに転んでもいいわけです。短期的にみれば損をする可能性もありますが、今後長期的な積み立て投資と開き直れば、今の相場がどうだとか、去年がなんだとかの影響はどんどん小さくなっていきます。

大事なことは、割安水準で株なり債券なりETFなりを購入することです。為替水準ももちろん大事ですが、なんであれば、しっかりと安く買っていれば、為替差損益の部分など吹き飛ばすことができます。

債券系は為替差損益の影響を株よりもより受けますが、そこは高いインカム収入でコツコツと取り戻していきましょう。そういう意味では利回りが高く、バリュエーションが安い今は良い投資機会といえるかもしれません。


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