こんにちは。だいぶ日が空いてしまいましてすみません。そろそろ仕事がだんだん暇になってくるはずなのに、なんだかんだ忙しい毎日を送っておりまして、週末の創作意欲が削られておりました。
さて、そんな中ですが久しぶりに投資関連の話でも書こうかと思います。個人の方でも投資に興味をお持ちの方が増えてきて、若い人の間でもFIREとかNISAとか関心が高い人も多いかと思いますので、ここで投資会社勤務者として、個人投資家が常に肝に銘じておくべきことについてつらつらと書いていきたいと思います。イキってる書籍風に書くと「個人投資家が心得ておくべき5つのこと」といったところでしょうか。いつもよりも汚い口調で書きますが、決して悪意はありません(笑)面白い読み物として読んでいただけますと幸いです。
では、書いていきます。
心得その1:個人投資家はまず勝てない。
いきなり、身もふたもないことを言いますが、個人投資家がまず心得ておくべきことは「自分は如何に無能であほで、感情に流され、非合理的な判断をする愚かな人間か」ということです。お上品に言うと「無知の知」ということです。汚い言葉を使うとそこに対する反発が生まれてしまうかと思いますが、私自身何かに投資をするときは、まずこのことを自戒します。自分は失敗するかもしれない。自分の判断は決して優れていない。自分はあほで無能で、これからやることも本当に良いのかどうかわからない。でもやってみたいからやる。そのくらいの気軽な気持ちでやると良いです。
心得その2:投資が成功したのはまったくの偶然、運が良かったから。投資が失敗したのは自分があほだったから、と心得る
身もふたもないことが続きますが、心得その1につながる考えですが、投資なんて究極的には当たるか外れるかの50%です。あなたの投資がうまくいったのはたまたま当たるほうの50%に運が傾いたからです。それ以上でもそれ以下でもありません。あなたは無能であほで、かんj(略
逆に投資が失敗したらあなたが無能であほで、k(略
大事なことは、このくらい自分の能力を過小評価しておくことで、仮に投資が成功しても傲慢・強欲・強気になることなく、冷静に状況と捉え、次の行動に動きやすくするということです。失敗した場合は自分の何が悪かったのかを冷静に振り返りましょう。上昇トレンドなのに、高値掴みをしてしまった、一時的な下落に精神的に耐え切れず売ってしまった。そもそも何の会社なのか、どんな事業をしているのかもちゃんとわかっていないのに、証券マン(あほ)に勧められたから買ってしまった。敗因はすべてあなたです。「市場が悪い」、「中央銀行がバカな動きをした」、「外資系ファンドにやられた」。はいはい、負け犬の遠吠えです。そのくせ買ったら「俺の読み通りに市場が動いた」、「俺には投資の才能がある」、「俺の勘は冴えている」などなど、鼻の穴膨らませてキャバ嬢に自慢するんでしょ?愚の骨頂です。ラッキー・パンチが当たったくらいで「自分に才能がある」なんて本気で思ってはダメです。一瞬思うのは良いとしましょう。お金が増えれば嬉しいですから。しかし3秒で頭を切り替えましょう。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」です。皆さん復唱しましょう。「私は如何に無能であほで、感情に流され、非合理的な判断をする愚かな人間です。」はい、あと3回唱えてください。
心得その3:バーチャル・トレードで練習を積んで、しっかりと儲かった。これなら実践でもうまくいくはず、はうまくいかない。
バーチャル・トレードなんて子供だましのお遊びゲームでなんの練習ができるのでしょうか。BB弾打ち合うエアガンのサバゲ―の経験があれば、実弾飛び交う戦場で生き残れるのでしょうか。無理です。サバゲ―と戦場の何が違うのか。サバゲ―は死なない(損をしない)ですが、戦場は死ぬ(実際に金を失う)ということです。画面上の数字が増えたり減ったりするだけのバーチャル・トレードと実際に証券口座の残高が増えたり減ったりするのとでは心理的な負荷が全く違います。というかバーチャル・トレードなんか心理的負荷ゼロです。お金が増えることによる高揚感、お金が減っていくことによる喪失感。感情の起伏が思考を狂わし、判断を鈍らせるのです。このような精神的なストレスはサバゲ―では到底疑似体験することはできません。百戦錬磨のサバゲ―マーのあなたもいざ戦場に繰り出せば感情に流され、非合理的な判断をする愚かな人間なのです。
心得その4:投資の本を何冊も読んで勉強した!自分は十分に市場のことも投資のことも理解したと考えるのは無能だけ
勉強をするのは良いことです。投資の本を読む、経済への理解を深める。造詣の深い人に話しを聞く。素晴らしい。すべてやっておくべきことです。しかし、それで自分は投資のことを理解したなんて考えるとしたらあなたの勉強はまったく頭に入ってないか、おめでたい人間かのどちらか、またはその両方です。勉強をすればするほど「やべーこんなの絶対勝てねー」という結論になるはずです。投資ハウツー本読んで勉強した気になっている個人投資家がいる一方で、天地がひっくり返ってもあなたじゃ一生入れないような大学を首席で出たような大天才たちが、胃に穴をあけ、頭をハゲ散らかし、トイレを下痢便まみれにしながら、戦っているのが金融市場です。「必勝!米国株投資!これであなたも億万長者!」なんて、いかにもバカがバカ向けに書いたバカ本をありがたがって、勉強した気でいるあなたなんて、ダニ以下、市場のノイズにもならないような存在です。でも学ぶことをやめてはいけません。冷静に、慎重に、自分ができること、できないことを見定め、最善を尽くす努力を続けてください。
心得その5:最後はうまくいくと自分を信じる
だいぶ口汚く罵ってきました。正直このブログは世に出さないほうがいいのではないかと思うくらいに心が痛んでいます。本当です。
投資をしていれば、良いことも悪いことも、あなたの耳に入ります。良いことには耳を傾け、悪いことは聞こうとしない、知ろうとしない、見ようとしない。それが人間の性というものです。しかし、嫌なことを言われても、罵られても、冷静に情報を分析しましょう。その中から本当に自分にとって有益なもの、必要なもの、重要なものを得るようにしましょう。
ここまですでに読んでいる時点であなたは精神的に強い、信念をお持ちの方です。99%のうざい言葉の中に1%くらい役に立つエッセンスを入れたつもりです。
投資をしていれば嬉しいことや楽しいことよりも、嫌なこと、辛いこと、悲しいことの連続です。どんな能力よりも僕は強い精神力こそが投資においては重要だと思います。
次回はもう少しちゃんと、投資に関するブログを書いていきたいと思います。