正直このブログの閲覧者数なんて片手で数えるくらいしかいないので、もはや備忘録というかメモみたいな感じで書いているんだが、時々予想しないような人から読んでいるというようなことを言われると恥ずかしい限りです。プライベートを晒しすぎている気がしてきました。まあちょいちょい適度にぼかしというかフェイクは入れているので良しとしますw
ということで不動産投資ネタ第2段である。前回は無事に貸しに出すことができそうだというような話をしたが、ここで少し時間を戻して、まずはマイホーム購入のときの話をしたい。不動産投資を実際にやる人は少ないかと思うが、マイホームを買う人はそこそこいることだろう。そういう人たちの参考に少しでもなればと思います。
不動産業者は嘘つきもしくは詐欺師と思うべき
さて、いきなりひどい良いようだが、これが事実なので、ぜひ周知したい。
これまでいろいろな不動産屋の人と話したが、心の底から尊敬できるような素晴らしい仕事をしてくれる若手の子が一人いた。その子は常に僕の要求の120%を叶えようと色々と細かいところまで動いてくれるし、実際に内見とかをするときも一生懸命説明してくれる。非常にいい子だった。正直お付き合いしたい。お願いします。
まあそれは置いといて、この子以外にで会った人は総じて簡単に言えば無能または詐欺師もしくはその両方である。これは企業の大小を問わない。
金融にいる人間として、マイホームを買う際の不動産業界の闇の深さはかなりのものを感じた。金融もかつてというか現在も含めて色々やらかしまくっているが、めちゃくちゃに規制は厳しいし、特にお客さんへの投資リスクに対する説明責任はかなり重い。機関投資家に対しては「お互い金融のプロなんだから、細かいことまでは説明しないで良いよね?損してもそれはお前のミスな(笑)」というような取り決めというか暗黙(というか明確?)の了解みたいなのがある。だからこそ機関投資家からは投資をする前に死ぬほど細かいような質問がめちゃくちゃ来るし、こっちもそれに対してちゃんと対応する。というかこの「対応」が僕の飯の種なので問い合わせしてくれないと俺の職もなくなるわけだがw
まあそれは置いといて、こっちとしてはでかい買い物をするんだから、色々疑問点は潰していきたいし、でかい買い物をさせる不動産業者には誠実に対応する義務があると思う。しかし、こいつらがまたなかなかに不誠実である。彼らの基本スタンスは「質問されなければ答えない、指示されなければ動かない」というものだ。正直良くもこんな仕事で金がもらえるもんだとほとほと呆れる。
下記に実際に僕が面食らったアホ対応について書く。彼らの名誉のために社名は伏せるが業界最大手の不動産会社だ。誰でも知っているし、CMもバンバン出している、そんな会社の話だ。
1)買うと決めたわけでもないのに早く手付けを打てとしつこく催促
2)提携銀行のローン金利が普通に借りられる金利の3倍
3)提携している損保の火災保険に割引で入れる、という嘘
4)物件の重大な欠点の説明をしない。あとで判明して指摘したら「気づかなかった買い手が悪い」と開き直る
それぞれみていこう。ちなみに会話の再現に関しては、当たり前だが実際はもっとちゃんとした言葉遣いでやりあっているし、こちらの一方的な主張(記憶)を書いてたりするので、公平性を期すためにみなさんニュートラルな視点で読んでもらえればと思う。
1)買うと決めたわけでもないのに早く手付けを打てとしつこく催促
手付金とはhttps://www.homes.co.jp/words/t4/525002977/の説明によると下記のようなものだ。
不動産物件の売買契約に際して、買主から売主に支払うお金。契約成立の証拠として意味合いがあります。また、万が一契約が解除された場合の担保ともいえます。買主と売主双方が勝手に契約をキャンセルしないための保証の役割を果たします。契約金と同じような言葉で使われます。
契約解除に至った場合、買主から解除を申し出た際には手付金を放棄することになり、売主から解除する場合は手付金を全額返上の上、さらに同額を買主に支払うことになります。つまり売主から契約解除をした際には、手付金の倍額を支払わなければならないのです。手付金の金額は法律では決められていませんが、通常売買代金の10%前後が一般的です。また不動産会社(宅地建物取引業者)が売主となる場合は売買金額の20%以内と宅建業法第三十九条に定められています。
上をみていただけると分かる通り、手付金とは売買契約において非常に重要なものであり、一度手付金を支払ってしまったあとで、「やっぱ買うのやめるわ」と言ってしまったら、手付金は戻ってこない。逆に「やっぱお前に売るのやめるわ」となれば向こうは手付金の倍額を払わないといけないということで、手付金の授受は買い手、売り手の両社にとってめちゃくちゃに重いものなのだ。
僕は定価で買う気がなかったので、値下げ交渉をしていた。そして、その交渉の途中で、担当者から
「早く手付金を払え」
と言われた。僕はすかさず
「取引価格も決まってないのになんで手付金を払う必要があるのか。じゃあ価格交渉がそちらの都合(こちらの希望価格を飲まない)で決裂した場合は、そっちが手付金の倍額を払うのか」
と返したら
「今言ったのは『手付金充当額を払え』って意味で、実際の手付金のことではない。価格交渉とは独立した議論だ」
と返してきた。手付金充当額をなんてものをなんで払わなくてはいけないのか。そもそも手付金充当額ってなんだよ。ともうこの時点でかなりキレそうだったんだがどうもこいつらには手付金が意味するところの重みとか、それが持つ法的拘束力とかいう意識がないらしい。不動産価格によっては手付金(だろうが彼らの造語である「手付金充当額」だろうが)は数百万円~一千万円近くに上る。それだけの額を取引価格も決まっていない中で要求してくるという意識の低さに空いた口が塞がらなかった。
2)提携銀行のローン金利が普通に借りられる金利の3倍
値引き交渉が終わり(ちなみに交渉は8:2で僕の意見が通った)、いざ買う、買わないの話をしているとき、今度は自分たちが提携している銀行からお金を借りろと言ってきた。提携銀行を使うほうが審査がスムーズだからだ、とこれも嘘だか本当だかわからない主張だったが、提携銀行の中にもともと僕が借りようとしていた銀行もあったので、了承しようとした。
しかし、その提携銀行リストにある銀行のローン金利が1.0%半ばと、普通にその銀行がホームページに記載しているローン金利の3倍近い水準の数値が書いてある。
すかさず、
「なんでこんなローン金利が高いんだ。おかしい。ホームページに記載のある数字じゃなきゃ提携銀行を使わない。同じ銀行に個別に審査してもらう」
と僕が主張したら、
「提携銀行の提示する数字に文句つけるようなやつは初めてだ。最悪買えなくなるかもしれないぞ」
と売り言葉に買い言葉で返してきた。
「そんな高い金利払ってまで買う気ねーわ」
とこちらも応じず、提携銀行の担当者に説明させろ!と言ったところ、後日あっさりホームページに記載している金利で問題ないという返事が来た。
この辺まで来るともはやこの不動産業者は詐欺師としか思えなくなっており、不信感が最高潮に高まっていた。結局この人らは、売れれば何でも良いのだ。良いものを売ろうとか、良い仕事をしようなんていう気はサラサラないのだ。彼らの言う通り1%台半ばで組む人がいるだろうなと思うとゾッとする。数千万円単位で返済額が変わってくる。
銀行とのやり取りもコイツラに任せていては、どんな不利な契約をさせられるかわからない、と思い僕は銀行の担当者を教えてもらい、以降は銀行と直接やりあった。(当たり前だが)この銀行の担当者は非常に公明正大でしっかり説明もしてくれるし、こちらの考え(将来の話)なども聞いてくれ、アドバイスもしてくれた。同じ金融同士何かとスムーズに話し合いができた。
ここまでで結構な分量になってきたので、第2段はここまでとします。続きは次回。
僕は別に不動産業者の全員が悪人で、金融機関が素晴らしいなんていう気はない。不動産だろうが金融だろうがクズはどこにもでもいるし、素晴らしい人もいくらでもいる。しかし業界全体として金融は過去の過ちからもう少し自分のやっていることに責任を持つようになったし、持とうとしてる人が多いように思う(何度もいうが一部どうしようもないカスもいる)。
しかし、不動産業者に感じたことは業界的かつ組織的にこいつらは腐敗仕切っているということだ。ここで書いたのは1社の例であるが、今後の記事でも書いていくが、どの会社も意識があまりにも低い。冒頭にも書いたが彼らの基本スタンスは
1)聞かれなければ、答えない
2)指摘されなければ、動かない
3)ろくに調べないで、適当なことをすぐ言う
4)遵法精神が著しく低い
5)バレなければいい
6)売れさえすればいい
である。これは今日挙げた1社のみならず、ほとんどの会社、ほとんどの担当者に共通して言える。
彼らは本当に心の底から軽蔑するに値する職業倫理の持ち主であるが、翻ってこれは我々買い手の怠慢であるとも言える。
大きな買い物をするのに、あまりにも担当者の言うことを鵜呑みにする、めんどくさいからと細かい法律だったり重要事項説明だったりをおざなりにする、とわからないこと・めんどくさいことから逃げ続けるからこういうクソみたいなやつらがのさばっているのだ。
マイホームの購入は一生の中でもかなり大きな買い物だ。売り手が詐欺まがいのことを平気でやってのけるような連中であるからこそ我々自身が気をつけて、もっと積極的に学び、調べ、準備しなくてはならない。
分量が多くなってる以上に僕がかつてのことを思い出してイライラしてきたので、ここで一旦切ります(笑)