長期・分散・積立 投資の3要素を見直す


こんにちは。

コロナ禍がある程度落ち着いたことで、毎週のように来日者がおり、楽しい反面とにかく疲労困憊になる今日このごろです。

さて、金融市場は相変わらずボラティリティの大きい状態が続いておりまして、昨日上がったかと思ったら今日は下がるという感じで、全く方向感がみえてきませんね。私のようになかなか投資に踏み出せない人もいるのではないでしょうか。

そんなわけで、今回は投資においても最も重要な3要素、長期・分散・積立のそれぞれについて、これまで当たり前になっている考えを見直していきたいと思います

長期:めちゃくちゃ大事

長期投資と言うのはめちゃくちゃに大事です。3要素の中で最も重要だと思います。投資、特に株式投資は、ETFであれば経済全体の成長、個別株であれば投資している企業の成長を期待するわけです。

経済や企業が1、2年で成長してくれれば御の字ですが、世の中そう甘くはないわけで、やはり長期にわたってその国の経済または企業の動向を追う必要があります。アメリカの株式市場などをみれば、足元の状況も含め下落している局面が何度もみられていますが、長期に渡ってみれば確実に上昇していることがわかります。

これからもしかしたら景気減速入りするかもしれないなどと言われておりますが、アメリカ経済は間違いなく今後も成長すると僕は思っています。長期目線になって考えれば今の株式市場は間違いなくバーゲン・セール中だといえるので、今後5年、10年のことを考えて資金を投じておくのが良いでしょう。

逆に長期にわたってほっておくだけの金がない人は投資なんかしないほうが良いでしょう。自己投資(勉強とか資格取るとか)しましょう。

明日、明後日でリターンがほしいという人はギャンブルかビットコインでも買ってください。多分負けますけど笑

積立:大事

長期と積立はある意味、同じような概念なのですが、期間(毎月、毎四半期、毎年など)を分けて、コツコツ積立投資をすることは非常に大事です。

結局相場操縦している人以外、どのタイミングが最高値で、いつが最安値なのかなんて誰にもわかりません。分かれば苦労しませんが、まず間違いなくわかりません。相場が読めるとか言っているやつはホラ吹き野郎か詐欺師か、またはその両方なので無視しましょう

そういうわけで、ルールを決めてそのたびにコツコツ積立投資を行うのが最も良いです。

もしくは、下がったら積極的に投資、上がってきたら様子見(もしくは積立投資額を減らす)、という風に多少の色をつけるのが良いかもしれません。今は間違いなく下落相場なので、普段よりも積極的に買いに行くというのが良いと僕は思います。

僕はどちらかというと安いときに一気に買って、高い時は様子見というスタイルをとっています。

分散:個人投資家には難しい

分散投資も大事な3要素と言われていますが、個人的には懐疑的です。機関投資家であれば株から債券、不動産、プライベート・エクイティなど何でも買えるのでたしかに分散投資の妙味が得られますが、個人投資家ができる分散なんて大したものがありません。

例えば、地域分散を考えてみます。米国株・日本株・欧州株・新興国株に分散投資するようなETFや投資信託がありますが、結局株に投資をしていることに変わりはないわけで、特に高度にグローバル化が進んだ現代において、一地域だけで完結する事象なんて少なく、下がるときは結局程度の差はあれ、下がります

次に、資産クラスの分散投資を考えます。株・債券・金・リートなどに分散投資するようなものです。

特に、株と債券は相関が低い、みたいな印象がありますし、まあ実際低いといえば低いんですが、結局どっちも景気が良ければ上がるし、悪ければ下がります。足元、株式市場は景気減速懸念で下がっていますが、債券市場も金利先高懸念と利上げ政策を受けて下落しています。全く分散効果が出ておらず、結局どっちも下がってるやん、という状況です。

もちろん、株100%よりは株50%、債券50%みたいな分散投資のほうが、ポートフォリオ全体の変動は抑えられますので、特に今みたいな下落局面では多少の気休めにはなるかもしれませんので、そういうのが好きという人は全然ありです(ただし下落幅を抑えられるということは、上昇余地も限定的ということを意味します)。個人的には前述の通り、下がっているときは買い場、という考えなので、期待リターンの低い債券を入れるというよりも、変動が大きくても期待リターンが大きい株に全力ロングでいる方が好きです。当然この辺は各人の好みですので、好きにすればいいと思いますけども。

ということで、投資の3原則である、長期・分散・積立についてみてきました。個人的は長期積立を主軸と起きつつ、分散に関しては、大した分散効果は享受できないと思いつつ、好みに合わせて分散するなり、集中投資にするなり好きにすればいいと考えます。

「分散投資はリスクを減らせる」と言うのは事実ですが、ここで言うリスクと言うのは下落幅、上昇幅を限定できるという意味であり、下落を完全に防げるというわけではありません。当たり前ですけども。よく一つのかごに卵を全部載せるな、落としたときに全部割れる可能性がある、という例え話がありますが、逆を言うと、「落とさなければ最も効率的な運び方」でもあるわけです。では「落とさない」と言うのはどういう状況かというと、経営が危ういような企業に投資をしないということです。名前も聞いたことない新興企業であればなんかあれば吹き飛ぶ可能性がありますが、事業実績がちゃんとあり、市場シェアも大きいような企業であれば、そう簡単に卵は落としても割れません。こういう優良企業を安いときに買って、ほっておけばいつの間にかそこそこ稼げているのではないかと思います。

ということで、長期目線でコツコツ投資をしていきましょうという、当たり前っちゃ当たり前の結論になるわけです。まあだからこそ原則なわけですね。


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