みなさん、ご無沙汰しております。
ここには毎週または少なくとも頑張って隔週では来ようと思っておりましたが、気が付いたら早2月ももう第2週目です。もうほんと年初から忙しく、途中海外出張もあったりして、全然来ることができませんでした。すみません。センター試験レビュー記事は載せましたが(笑)
さて、しばしお留守にしている間にまたまた金融市場は大きく動いておりまして。最近発表されるCPIはインフレの沈静化を示していることから、FRBによる利上げペースも落ち着き、いよいよ秋ごろには利下げサイクル入りか?なんて言われておりましたが、雇用統計がめちゃくちゃ強い内容になったことなど、CPIおよび2月のFOMC会合後に発表された経済指標が引き続き強い結果となってしまっています。まだまだ景気の熱を冷ますには不十分なのかとの見方から、FRBはまだ利上げ余地があるかも?との懸念が広がり、年初来から好調だった株式市場はまたここにきて不安定な動きをみせ、方向感を探っているように思います。
そんな中、グロース株とバリュー株の動きをみるとちょっと面白い傾向がみえてきます。下記はRussell 1000 Value Index(白線)とRussell 1000 Growth Index(青線)の年初来の推移を示したものです(2022年12月末時点を100と指数化)。
こちらご覧いただける通り、年初来ですと、グロース株がバリュー株をアウトパフォームしております。
なぜか。
もちろんいろいろな要因が複合的に絡み合っており、何か単一の理由というわけではないかと思いますが、理由の一つに2023年の利上げペースの減速期待と年後半からの利上げサイクル入り期待の2つの期待があったからかと思います。
利上げサイクル入り(金利の上昇)とグロース株の低下のタイミングは概ね一致しており、新聞報道等でも頻繁にされていることですが、金利が上昇するとグロース株は軟調になるという展開がみられます。2022年全体を通してみられた動きですね。年初来よりグロース株がバリュー株をアウトパフォームしているのは、このような金利先高観が後退して、いよいよ利下げサイクルが近いか?という期待感が高まったからだといえるでしょう。
2月の雇用統計後、利上げ政策の長期化懸念と利下げサイクル入りの後ろ倒しがあり、再びグロース株は足元低迷しています。金利先高観が落ちつついてきて利下げ期待が高まればグロース株が上がる、ということが分かったことは、今後の投資計画を立てる上で非常に良いことです。
グロース株を仕込む絶好の時期
FRBによる利下げサイクル入りはおそらく今年の年末から来年まで後ずれするとみられております。実際に利下げが起きるよりも、利下げがそろそろ始まるという期待感だけで市場は動きます。年初来からのグロース株のパフォーマンスはそのような状況をまさに示したものです。
今後、インフレ率や雇用統計がどうなるのかは誰にもわかりませんが、今の予想のまま推移すれば年半ばくらいからまた利下げ期待がちらほら出てくるのではないでしょうか。そうなると、これから数か月のうちに仕込んでいくのが良いと考えます。
私の投資テーマ
今年も基本的には株式市場は低迷する(大きく上昇しない)と考えられることから、仕込みの時期としては非常に良い時かなと考えています。
SPYDを中心にしこしことポジション増やしていこうかなと思っておりましたが、ちょっとグロース株もETFおよび個別銘柄含め物色していこうかなと思っております。またなにか具体的な行動をとったらご紹介します。