CPIの鈍化を受けて市場は上昇も過度な楽観視には注意


こんにちは。

早いものでもう8月が終わりに近づいております。日中はまだ暑いものの、朝晩は大部涼しくなってきた印象です。ただ相変わらず6月ごろからのなんとなくの体のだるさがなかなか抜けず緩い体調不良が続いております。これは夏バテなのか、ただのバテバテなのかどちらなのでしょうか。

さて、7月末にCPIの上昇ペースに鈍化がみられたことで、市場では楽観的な見方が広がり、金融市場は大きく上昇しましたが、ここにきてまた雲行きが怪しくなってきました。

インフレ・ペースの鈍化からFRBは早期に利上げ政策を緩めるとみられておりましたが、パウエル議長は昨日(8月26日)の声明で、今後も積極的な利上げを続けるとの姿勢を示し、市場は下落しております。

CPIの上昇ペースが鈍化したといっても相変わらずインフレ率自体は歴史的な高さにあるわけで、過去比の上昇率だけでなく絶対値もしっかりと目を向けるべきであると思います。パウエル議長が今回話した通り、物価上昇ペースが鈍化したから良い、というわけではなく、インフレ率それ自体がどうなのかということが重要になってくると思います。

米国は特に秋に中間選挙を控えており、バイデン政権・民主党としては何としてもインフレ率の抑制を図り、経済回復をアピールしなくてはならないところです。そういう意味では今後もとりあえずはインフレ抑制に躍起になるように感じます。

パウエル議長が物価上昇率を目標の2%になるまで金融引き締めを行うと強いコミットメントを示唆しています。CPIの上昇ペースの鈍化だけでなく、やはりインフレ率そのものにももう少し目を向けるべきでしょう。

そう考えると、金曜日のパウエル議長の発言は何ら目新しいものでもなければ、特段悪材料とするような位置づけのものでもないと思います。7月下旬からの市場の上昇と直近みられた下落もただ、市場参加者が勝手に盛り上がって、勝手に意気消沈しただけとも言えます。

では利上げを続ければ景気後退入りするのか、というとまあ見かけ上はすると思います。ここであえて見かけ上といったのは、GDPや消費動向などは一時的には下落する(もしくはもうしている)ので米国経済は景気後退した!と騒ぎ立てるかもしれません。

しかし、個人や企業のファンダメンタルズはそこまで悪くなっているようには思えないため、実態的にはそこまで深刻な景気悪化にはならないのではないかなと個人的には思います。

今後の注目点

今後も引き続き労働市場の状況には注意を向けるべきでしょう。つまりは毎月(原則)第1金曜日に発表される雇用統計に注目しましょう。来月発表される8月の雇用統計が強い結果を示せば高い確率でFRBは次のFOMC会合で75bpsの利上げを行うとみられます。

そのほか企業決算も注目に値します。個別企業の決算内容というよりも、全体感を知ることで米国経済の健全性を測る一助となると思います。

最近の投資行動

前回から同様SPYDをちまちま買っております。保有数も100株に達しまして、いったんここで打ち止めにしようかと思いましたが、昨日の下落でまた魅力的な水準になってきたので、さらにドンしようかなとも考え中です。

配当利回りは約4%なので、まあまあそこそこ小学1年生の年間のお小遣いくらいにはなるのかなと。

ただ最近は金利も上昇しておりますし、今後も利上げなどで金利先高観がありますので、ローン系かハイ・イールド社債系のETFに触手を伸ばすのも良いかなと思います。債券系ETFなので株式ETFほどトータル・リターンは期待できませんが、長期投資の配当目当てなのでコツコツ小学5年生の年間のお小遣いくらいになってくれたら御の字かと思っております。

今考えているのはローン系ですとSRLN(配当利回り約5%)、ハイ・イールド系ですとHYZD(配当利回り約5.50%)とかHYG(配当利回り約4.80%)あたりですかね。

特段銘柄選定してるってわけではなくただマネックス証券で買えるものを挙げてるだけなんですけどねw

この辺もまた別の機会で触れさせていただければと思います。


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