1日目:とりあえず問題集を買う
「京大チャレンジ」なんとも安直なネーミングである。
大学受験が終わって早10年超。いまだに夢に出る大学受験。時期はちょうど吐く息が白くなってくるころ。そろそろ模試の結果もE判定ばかりだと焦りだす季節。そんななか、まだ試験範囲のすべてに手が回っておらず、本当に受かるのか不安になってくる。焦りだけがどんどん溜まっていく。そんな受験生の時の苦い経験。
30にもなってまだ、週に2~3日はそんな夢にうなされる日々。
いつまでこの悪夢は続くのか。いつになったら安眠は訪れるのか。今までは頑張って忘れるよう、今やっていることに集中しよう、そんなことを思ったりもしたが、悪夢はやってくる。
断ち切るしかない。トラウマを乗り越えるしかない。そうすることでこの悪夢、受験生時代のトラウマから抜け出せるのではないだろうか。18、19だった時に、京都・百万篇に置いてきた、あの時の悔しさ、虚しさ、惨めさ。忘れたものを取りに行こう。そんなわけでこんな企画を思いついた。果たして、人間は仕事の片手間で受験勉強をして京都大学に受かるのか。そんなことを僕が身をもって挑戦する。そんな企画である。
思い立ったが吉日。とりあえず家にある問題集をかき集める。数学、国語、英語、地理。よし、これだけあれば手持ちのもので対応できそうだ。
そんなことを思ったのだが、高校時代に使っていた数学の問題集がない。数ⅢCはあるのにIAⅡBがない。これはいけない。京大チャレンジは文系で臨もうと思うので、IAⅡBの問題集が必要不可欠だ。
ということで、買い物ついでにでかい本屋で「サクシード数学IA・ⅡB」をそれぞれ購入。京大対策には心もとないが、とりあえずは昔の感覚を取り戻すウォーミング・アップにはちょうど良いだろう。いまさら解説はいらない。ただひたすら問題演習。これでいいのだ。
夜。さっそく買ってきたサクシードを解いてみる
解くと言っても、どこからどこまで解こうか。さすがに全問解くのは時間がもったいないかと思いながらも、IAの最初のページを全問解いてみる。整式の計算。さすがに解ける。一応最初の1ページは全問解いたのだが、時間の無駄だ。苦手な、もはや忘れてる単元は問題演習多めにして、簡単な単元、頭の体操レベルの単元は*のついた問題だけにしよう。開始1ページ目でさっそく方針転換。何事も常に軌道修正が大事。
その調子でA問題、B問題を解く。全問正解。まだまだ中学数学みたいな範囲なので、このくらいはさすがにできて当たり前か。
その調子でⅡBの最初の単元。こちらも整式の計算。3次式の展開と因数分解。公式を最初忘れていて、1問間違えるも、そのあとは問題なくサクサク解けた。さすがにこのくらいのレベルはもはや細胞レベルで覚えているな。そんなに自分が現役だった時代から学習範囲は変わっていないと思うが、個人的に確率とベクトルあたりが心配かな。まあその単元に来たらまた考えよう。
数学、それ自体よりも不安なこと
今リビングのダイニング・テーブルで一時間数学の問題を解いたのだが、机といすの高さが勉強向けじゃないのか、肩から首回りが痛む。そして久しぶりにシャーペンを握ったせいか、早くも腱鞘炎かというくらい、右腕が痛い。情けないがこういうところに歳を感じる今日この頃。
勉強をする環境というものをまずは整えないといけないかもしれない。そして当然ながら三日坊主にならないようにしなくてはいけない。
しかし久しぶりに1時間机に向かったが、結構長く感じたな。如何に社会人生活が始まって以降頭を使って生きてこなかったかを、ありありと痛感する。
先が思いやられる感じはするが、仕事が忙しくなりすぎないときはこれから頭を鍛えていこう。